「建前」には気をつけましょう
「お客様がいないから銀座のクラブで面接に落ちた」という相談をしてくる女性が時々いらっしゃいます。
確かにお店が面接で不採用になった際に「お客様を持っていないと厳しいね」的なことを言うことがよくあります。
ですが「お客様がいないから採用できない」のような言葉は「建前の断り文句」に過ぎないということを知っておくべきです。
「銀座に呼べるお客様がいる」という女性を面接にご案内しても結局不採用になってしまうことがよくあります。
「銀座=プロのホステス」というイメージもあって「お客様持ってないと採用されない」と言われるとつい納得してしまいがちです。しかし根拠のない噂を真実であると錯覚してしまうことの多いナイトワーク業界ですので今日は疑ってみたいと思います。
実は「売上<<<<ルックス」だった?
「ウチは40年以上営業していて店のお客様がたくさんいますので新人の売上なんてアテにしませんよ」
「新人には常連のお客様が喜ぶようなルックスを期待します」
これは銀座のある老舗クラブの面接担当者とお話をした際に聞いたことですが、よく考えてみれば当然のことです。
何十年も銀座で営業している超一流店であれば、当然ですが長い年月の間に常連のお客様、政界、財界、芸能界などの重鎮に該当するようなVIPのお客様が多数います。
新人の女性が連れてくるお客様なんて必要ない、もちろん売上なんてアテにしていないのが現実です。
それよりも政界、財界、芸能界など各界の有名なお客様に気に入ってもらえる若くてキレイな女性、きちんとした接客ができる女性を採用したいと思うのが当然のことです。
ですのでむしろ新人の女性に売上を要求するお店は「新人の売上をアテにしないと経営が苦しいのか?」くらいに思っておいた方がいいです。
持ち客は日給に影響する
「ルックスが最重要で売上は関係ない」というのはあくまで採用不採用を決める場合の話です。
採用が出て「日給いくらで採用となるか?」という段階になると売上が影響するのは事実です。
銀座のクラブは日給のシステムがほぼ統一されていて、月の純売上が10万円ごとに日給が2000円上がるのが基本ルールです。
例えば月に100万売れば日給が20000円上がることになるので日給30000円で入店した女性は日給50000円になります。
という仕組みなのもあって入店時の日給(ベースの日給)をいくらに設定しようかという交渉をする際には「持ち客がどれ位いて、月にいくら位の売上が見込めるのか?」という点が問題になります。
入店時から40000円を超える高額の日給を希望する場合にはある程度の持ち客がいないと出にくいのが特徴です。
まとめ
銀座の高級クラブについてよく言われる誤解の一つ「持ち客がいないと採用されない」というのが嘘であることを説明してきました。
確かに「あなたはルックスのレベルが低い(要はブス)だから不採用」と言って断るよりは「お客様がいて売上がないと採用できない」と言って断る方が女性を傷つけないようにという配慮は感じます。
しかしこの配慮のおかげで実態が見えなくなっている側面もありますので注意が必要です。
銀座の高級クラブというと多数お客様を持っていて売上のあるベテランのホステス以外には敷居が高いイメージがありますが、実際はそんなことはありません。
実は30代のベテランのホステスが飽和している高級クラブが意外と多く、20代の若くてルックスの良いヘルプの女性は未経験でも欲しいという有名店が多数あります。